コマツ石川株式会社

社員インタビュー

闘うケンキの強い味方 岩や石を砕き、土を掘り、山を切りひらくなど、自然と格闘する建機(建設機械)たち。その勇猛な姿を工事現場で見かけることもあると思います。
動けなくなった大型の建機を直すには、そこまで行かなくてはなりません。車に工具や交換部品を積み込み、現場に急行します。
泥をかぶり、傷つき、山の斜面やぬかるみの中で止まっている故障した建機を見つけると、車が近づけるところまで行って、後は手で荷物を運びます。
建機は油圧によって動くので、油が漏れた場合は、20リットルの油缶を10個と交換用の油圧ホースを担いで往復することもあります。冬場はすぐに暗くなってしまうので、手早く作業を終わらせないといけません。
あれは雪が舞う2月、凍りつくような現場で、泥と油で作業服が全身グチャグチャになりながら、2日間かかってショベルカーを修理した時は泣きたいくらい大変でした。でも、「ありがとう。来てくれて助かった」と言って、お客様からもらった缶コーヒーの味は格別でしたね。

吉田 信和

自分を試す新たなステージ 建機のアームやその先端に取り付けられたバケットなど、人間に例えると手にあたる部分は、硬い岩盤に当たったり、長い間酷使されているうちに亀裂が入ったり、パーツがとれてしまうこともあります。それを補修するのは溶接という技術。私が最も得意とする仕事です。
一昨年、全国のコマツグループの技術者が技能を競うコンテストに出場し、溶接部門で全国2位に入賞することができました。もちろん、自信があるから出場したのですが、実はもう一つ目的があったんです。
私のように、整備より溶接が得意な整備士は珍しいと思います。自分が長年培ってきた得意分野で貢献したいと思い、私はこの会社の門を叩きました。
高度な溶接修理もできる体制を社内でつくれたら、お客様にとっても都合がいいですし、整備士の技術力も向上します。しかし、それをカタチにするには言葉ではなく、自分の実力を認めてもらう必要があったんです。

人の出会いが自分を創る 私の長年の趣味は釣り。そこで自分の人生に大きな影響を与えてくれた人との出会いがありました。
河北潟で雷魚釣りをしていた時のこと。「おまえなんか釣りする資格はない、帰れ!」といきなり知らない人から怒られました。
雷魚釣りのマナーも知らず、平気でたばこをポイ捨てし、自分勝手に楽しんでいた私の心に、その人の言葉がグサリと突き刺さりました。
反省した私は、それ以来、その人と同じ釣り場で釣り糸を垂れるようになり、ものごとの考え方や人生にとって大切なことをたくさん教わりました。
今までに出会ったいろんな人とのつながりが、今の自分をつくっていると思います。どんなに腕に自信があっても、それを魅せるステージがなければ、誰にも認めてもらえません。
職場が変わっても仕事を発注してくれる、古いつき合いのお客様や、お客様からいただいた仕事を持ってきてくれる営業さんのおかげで私は社会に貢献することができるのです。
「おまえに任せとけばもう安心や」って言ってもらうために、自分の持てる力を最大限に発揮してお客様をビックリさせますよ。
【さくらノート石川県版】

MESSAGE
「 人生に大切なのは一つの武器とタイミング 」

趣味でも何でも、これだけは誰にも負けないというものを一つ持っていれば、必ずそれが自分の武器として役に立つ時がきます。トランプのカードでいうと、自分はジョーカー。カードによって最強のカードになったり、出すタイミングを間違えると最悪なカードです。
万能なエースやキングを持っていなくても、タイミングよくジョーカーを使えばゲームに勝つことができるのです。
たかが趣味だからと言って、決してないがしろにしてはいけません。趣味に対する取り組み方にも、その人の性格や態度が表れます。勉強や仕事と違って、飽きたら簡単にやめられますし、続けなくても責任はありませんから、趣味を極めるのは勉強よりも難しいかもしれませんね。